春 花便り 2
2011年 04月 25日
今年のソメイヨシノの桜は長く楽しめた。
4月の半ば過ぎても散らずに残っていたのだから。
私はこの八重桜の頃が春のなかで好きだ。
竹の子もすくすく大きくなり、若葉も青々として風も爽やかだからだ。
生命の息吹が肌で感じられ、まさに春の盛りでないかと思う。
いにしへの 奈良の都の八重桜
けふ九重に にほひぬるかな
伊勢大輔の歌である。詠ったのは京都の宮中(=九重)。しかも、宮中に上がりたての頃。
まさに新入社員の初仕事のデビュー曲。
緊張の中のひらめきに大先輩の紫式部もびっくりしたに違いない。
小生の若葉マークの頃を思い出し、頭が下がるおもいがした。
莞鳴