松竹梅とは 現代人の三友
2014年 02月 27日
お祝いの際に席が「松」・「竹」・「梅」とよく使われます。
これは「歳寒の三友」といわれ、松や竹は今年の2月ように寒い雪のふる時期でも青々として、
緑を絶やしません。また、梅は雪の中でも花を咲かせます。そのことからもどんな状況でも乗り越え、
春を迎える植物として、慶事ごとの象徴とされてきたようです。
医食同源の観点からも、この三友から取れる、梅の実や松の実、笹や竹の子は滋養食としても重宝されてきました。
冬の寒さに耐え極寒でもその力を蓄え、花や実を残す。その実は貴重な栄養価をもたらし、松の実は中国でも薬として使われ、笹も笹茶など韓国でも薬草茶として広く普及しています。
梅干しなんか、日本の食生活にかかすことのできないものでもあります。
(ちなみに梅干しは唾液を分泌させ、殺菌効果抜群。)
ご存知、竹の子も「孟宗」の話でも有名です。
中国の昔話で病気の母のために役人の孟宗(もうそう)が冬に竹の子をさがして、食べさせると母の病気が治ったという親孝行な物語。
竹の子や竹には春になると急成長するための様々なエネルギーが含まれているのです。
この成分が病気がちな老人に滋養となったという話でもあります。
長寿を祈る門松に「松竹梅」が含まれるのはこの三友のことからもきているとのこと。
冬の寒さや花粉や公害で免疫力のさがった体に必要な
「松竹梅」はまさに我々、現代人の三友だといえませんか。
こちふかば お雛様にも目に涙
お内裏さまより 助けとなるは 松竹梅の三友はやし
莞鳴