お盆の頃に思う
2015年 08月 16日
お盆の頃はテレビをつけると戦後70年と題した番組が放送されています。
いろいろ感慨深くなりますが、70年前だけでなく、100年前や200年、1000年まえだって
戦争や飢饉でなくなったご先祖やお身内のかたもいらしゃりました。
お盆の期間はご先祖様があの世から戻ってこられるという。
生きている我々だけでなく、
あの世からもこの世からも里帰りな訳です。
どちらからも大切にもてなしたいものですね。
大切にするといば、春、たくさんの竹の子をとったな・・・。
供養したかな。と心によぎった。竹藪にむかって拝んでおこう。
竹の子もお盆のころになると里帰りするのか?
なんてことはないが、間伐された竹は土にかえり
次世代の竹の子への養分として、吸収されるのだから
広い意味で「里帰り」なのかもしれません。
我々の先祖も多くの物や思いを次世代である我々に遺してくれました。
我々も竹に見習い、次世代の方の良き土として、良き養分になりたいものです。
終戦直前、日本国民は竹槍でアメリカ軍を迎え撃てと教えられていたそうです。
本気でB-29を竹槍で落とそうと試みたのです。
もちろん、不可能ですから、戦争が終わり、竹槍は処分されました。
もう少しで竹が武器として使われるところでした。とんでもない話です。
竹を戦争のための道具にすることなく、平和のための道具に使っていきたいですね。
我々は悪しき遺産を次世代に残すことないように、竹と一緒に暮らしていきたいものです。
平和を愛し、愛する方を思って亡くなったすべての方と竹の子に哀悼の意をささげます。
ここ京都では8月16日の今日に、五山の送り火が夜に行われます。
ご先祖様、大文字の送り火を目印にして、無事にあの世にお帰りください。
現世の方は渋滞や熱中症にお気をつけてお帰りくださいませ。
竹の子さんも来年また、おでになってください。それまで、竹や自然を大切にしますから。約束です。
合掌
たけのこ大使 莞鳴