美味しい竹の子の秘密
2011年 04月 23日
先代の亭主に色々と竹の子や竹やぶについて教えてもらったが、
先代が天国に召されたあと、
私は竹林農家の方にいろいろと学ぶようになった。
もちろん、先代の亭主の知己の方がほとんどだ。
マスコミで竹の子の美味しさをPRする番組はあるが、
うわべだけで本当の美味しい理由を報道する番組はない。
多くの方は白子なら一番と思っているようだが、
一概にそうとはいえない。
たくさんの必要条件のなかで、産地の土質を第一に挙げるべきであると竹林農家の方はいう。
なぜ、京都の西山の竹の子が良質なのか私も取材してみた。
この辺りには石灰質の粘土の土壌が多い。
同じ竹林農家でも竹やぶの土壌の違うことを知った。概ね粘土質のやぶの竹の子は出荷するといい値段がつくという。
粘土にも種類があり、先に述べた白や赤、青とある。
青色や白はとくに良い土質だ、赤は山土が混ざったものでランクはさがる、砂地の土壌の竹やぶからでたものはいくら白子でも甘みがないと言われる。
逆に青色や白の粘土質からでたものは白子でなくても甘くて美味しい。
取材をすすめていくうちにマスコミの情報だけを信じているとだめだなぁと改めて思った。
莞鳴