四代目が土入れ作業
2011年 11月 25日
竹林での土入れ作業をカメラにおさめたいとおもい、
いつになるか待っていた。
晴れの日が2,3日続く頃がいいんやといわれた。
うお嘉の四代目は天候をみてその日を決めた。
粘土質の土の竹やぶに雨の降った後は作業が困難になる。
それで、晴れの日の続く日を待っていたのだ。
今年の11月は例年より暖かい。
11月15日から18日の間に四代目は土入れ作業を行った。
稲作される農家はわらを敷き詰めてから、土をそのわらの上にかけるのだが、
四代目は枯葉を敷き詰めていた。うお嘉周辺の落ち葉をかき集め、
それをすでに敷き詰めていた。その上に粘土質の土をかぶせていた。
ユンボでかき上げられた土を一輪車で運び、土を全体にまんべんなくかける。
それを何度もひたすら続ける作業だ。
四代目は無言で作業していたが、竹に語りかけるように
やさしく、丁寧に土を運び、ならすように土をかぶせていた。
まだ見ぬ地下のたけのこにそっとささやくような姿があってこそ、
愛情のこもったたけのこが育つのだとおもった。
以前、白洲次郎の物語をNHKでみたが、
カントリージェントルマンという表題があったことを記憶している。
意味合いはことなるかもしれないが、
ここ西山の竹林畑には四代目のようなカントリージェントルマン達が、
この地域で竹林を守っているように思え、心に感じるものがあった。
秋の晴天の光を浴びて、
うお嘉の庭に干し柿がうれしそうに垂れ下がっていた。