ダイエットと竹の子
2013年 09月 22日
最近、ダイエット食品のCMや記事を見ない日はないぐらいダイエット関連の商品があふれている。
美しさを求める女性のみならず、男性までもダイエットに励む。
小生も男性のダイエットブームに先駆けて、昨年、バナナダイエットに挑戦。
半年で10キロ減のダイエットに成功した。
確かに体重がへり、お腹周りはスリムになったのだが、
冬になり、やたら冷える。本来、冷え症でないのだが、単一の食品によるダイエットが原因で冷えやすい体になったのだとあとで知る。
竹の子の栄養の研究をしていて、ある本に出会い。単一食品のダイエットがいかに体に良くないかを知った。
ダイエットはもともと 単に体の体重を減らすことを意味しているのではないとも知った。
本当のダイエットの意味は日々の生活や食生活を豊かにすることだとも学んだ。
その上で個人にあった適正な体重をコントロールすることがダイエットの真意だとたどり着いた。
また、
その季節に自生する天然のもの時期、時期に食べることが一番体にいいのだとも知った。
春に出る竹の子も季節の変わり目の不安定になりやすい体にいい栄養素=チロシンを多く含む。
五月病とよばれる、春特有のウツ状態には脳内でドーパミンを発生しやすくするチロシンの成分とタンパク質が良いことが脳科学の分野でも発表されている。
冬から目覚め、夏へと移行する体や脳を活性化させ、行動を促す成分が竹の子や春の野菜には含まれてるのだ。
だから、春にでる竹の子を春に食すことはダイエットの観点からも正解なのである。
また、夏にとれる野菜も体の熱をとり、水分やミネラルを多く含んだものが多い。
秋は食欲の秋といわれ、夏の疲れを癒し、冬に向けて体に必要な栄養分をとる必要があるので木の実や果実など、
薬膳に使用される類のものが多い。また、秋の木なるものは腸内細菌が活動しやすい時期でもあり、体の健康を整えるための成分を含むものが多い。
だから、体内が活性化され余計に食べてしまうのだ。
そして、冬は根菜野菜を中心に体を内部から温める、滋養の多く含むものが多い。
思えば 季節ごとに素材を変える会席料理はもっともダイエットの本来の意味に近い料理なのだ。
日々の食事は季節のものをすこしづついろいろな種類をとるべきで、会席料理はそのことを基本としている。
春には春のもの
夏には夏のもの
秋には秋のもの
冬には冬のもの
そして、化学的につくられたものでなく自然と人が育む体にやさしいものを食すことが本当のダイエットだと小生は体で実感した。
昔、絵本で「ネズミの嫁入り」というお話を読んでもらった。年頃の娘をもった親ネズミがこの世で一番強いものに娘ネズミをとつがせるのでお婿さん探しをするのだが、
最後は隣の青年ネズミが一番ふさわしいと知る話だったと記憶している。
ダイエットとは特別なことでなく、日本食材や食習慣を見直すことと親ネズミではないが思い知る。
合掌
莞鳴