全国竹の大会 福岡県八女にて開催!!
2013年 10月 12日
平成25年10月9日~10日に第54回全国竹の大会が福岡県八女(やめ)にて開催された。
全国から竹材や竹工芸、竹の子にかかわる多くのメンバーが八女市のおりなす八女ホールに集結し、海外からは韓国やタイの使節団も出席され、
「活かそう竹資源、図ろう竹産業の振興」のテーマのもと2日間にわたり盛大に開催された。
初日は大会セレモニーと竹についての未来への展望や現況の課題を講演やパネルディスカッションが行われた。
2日目は八女の最先端の竹材活用の見学や竹林や、竹の子加工場の視察が行われた。
八女市は福岡県の中でも南端に位置し、熊本県よりのロケーションです。
意外と知られていませんが、竹の子の生産量は福岡県が全国1位なのです。その全国第一の竹の子生産県の福岡県の中でも八女市がその代表的な竹の子の生産地帯であります。
つまり日本一の竹の子生産エリアが八女であるといえます。
その八女での全国竹の大会が開催されたことは大変意味深く、竹林や竹の子の未来を思う方々の熱意や情熱が会場にあふれておりました。
基調講演では竹材を活用して、工業製品に加工する取り組みが産学共同で進められてる研究報告や現状が九州工業大学の西田治男教授からされ、
放置竹林が将来とてつもない宝の山にかわる可能性を示唆されていました。
また、パネルディスカッションにおいては竹の子生産者側と販売側・加工業者側のそれぞれの立場の課題分析や展望が発表され、会場も交えての討論が交わされ、
白熱しておりました。特に生産者側からは後継者問題や生産コストの負担増加、放置竹林の弊害など課題が多くだされ、少しでも竹の子を高い値で買って欲しいとの切実な訴えもありました。
また、講演や議論の間には 竹材でつくられたギターが紹介され、奏者により竹ギターのLIVEコンサートの時間ももたれました。
ホールは竹ギターの音色の美しさに満ち溢れ、参加者を魅了しておりました。
竹に携わる多くの人々の思いがいっぱいに詰まった八女の大会。
開催された2日間は台風一過のもと真夏のような暑い気候でしたが、参加された人々はそれ以上に熱き想いで課題に取り組まれてました。
今後は一般の方にも竹の素晴らしさや可能性をより知ってもらい、次世代に向けた取り組みに参加していただけるよう各自が協力していくことだと結ばれました。
なお、平成26年、来年の全国竹の大会は 京都府 にて開催されます。
さらに進化した竹の取り組みに期待できそうです。
これからも竹に関するお知らせを発信していきます。
乞うご期待!!
莞鳴