和食が無形文化遺産に登録されて・・・
2013年 12月 07日
平成25年12月4日に和食が無形文化遺産に登録されることが決定された。
国内22件目のユネスコ登録になるそうだ。
日本の食文化の普遍的な価値が国際機関に正式に認められたわけだ。
文化庁によると、ユネスコ政府委員会は「自然の尊重という精神に関連している」などと評価したと伝えられたそうだ。
この登録には京都の料理人の地道な活動が原動力になっているという。
素晴らしいことである。登録への提言活動を支えた皆様には敬意を称したい。
それと同時に無形文化遺産の受け継ぐべき遺産相続人になるものにはその責任や資格が問われることを忘れてはならない。
はたして、我々はその遺産の相続人として和食の遺産たる真贋を見極め、後世にその遺産を伝承することができるのか?
責任重大である。
以前、戦後のGHQの政策で日本の農業政策が指導された結果、日本の豊かな土壌が農薬漬けになってしまったことを書いたが、
古来からのおばあちゃんの味、おふくろの味、頑固親父のお気に入りが和食には色濃く残っていた。
日本の食卓まではさすがのマッカーサーも占領統治できなかったようだ。
古く万葉のころから多くのシルクロードの民が運び、日本の豊かな自然と一体化したものを和える文化が育んだ食。
和食
それは平和の精神と「おもてなし(=人を思いやる)」の心が生み出した遺産である。
和食の意味を本当に理解して実践しているものはこの地上にいるのだろうか?
そんなこと考えながら新聞を読でいると
映画のタイトルが目に飛び込む。
「利休にたずねよ」
本日より全国ロードショウだそうだ。
お茶の楽しみを文化以上に高めた利休様にこの質問を尋ねることができれば、なんとおしゃるのだろうか?
「それは特別秘密保護の立場上お教えできません。」と返されるかもしれません。
(この文章はテロ行為はありません。念のため。) BY莞鳴
※上記記事は京都新聞(12月5日朝刊)、下記広告紙面は読売新聞(12月6日朝刊)よりコピーです。