竹の子の土とぬか床?
2014年 02月 07日
最近、NHKの朝の連続ドラマで漬物のぬか床がでてくる。
主人公の亡き祖母から受け継いだ代々のぬかという設定なのだそうだ。
昔から家々にはその家のぬか床が存在していた。
ぬか床は毎日、こねて空気をやらなくてはならない。乳酸菌が死んでしまわないようにするのである。
そして、こねる人や環境によってさまざまに変化して、漬物の味も様々な味になる。
各家庭によって漬物の味が違ってくるのはこのぬか床の成分や菌がそれぞれ違うからだそうだ。
だから、ぬか床は代々家で大事にされ、家の味は親から子へ引き継がれていた。
現代の家庭ではぬか床のある家を探す方が難しいかもしれない。
ぬか床を実際にみたことない子どもたちもいるのだろう。
ドラマをみながらそんなことを考えていると、ふと、竹の子のでる竹林の土も同じだなぁと
思った。
良質の竹の子をだす竹林には必ずといってよい共通点がある。
それは先祖代々の教えを守り、毎年、欠かすことなく肥料や土入れしてきた竹林であることだ。
3世代や4世代の時を越え、毎年かかさず、昔と同じように手入された竹林は豊かな土壌となり、良質の竹の子を産む。
大原野や大枝を代表する京たけのこは100年以上の伝統作業のお蔭で採れるのだ。
「竹の子は勝手にでるんでしょう?」という方もいらしゃるが、
漬物がどうやってできるかや
ぬか床を知らない平成生まれの子どもと同じようなコメントだと思った。
そんなコメントが意外に多いこのお国事情は、和食を世界遺産に認定された外国の方には内緒にしておいてほしい事実です。
莞鳴