八重のころ 竹の子もいったん休憩する?
2014年 04月 13日
春らんまんといいたいのですが、この2,3日の朝夕は寒いですね。
せっかく暖房器具をしまったのにまた出すことになりました。
春のこの寒さ、「花冷え」以上の寒さ。
春もあまり寒すぎると竹の子の出が悪くなることがある。
出る機会をうかがっているのに急に冬みたいな気候なので、
間違えたのかもと竹の子も思うに違いない。
実際、農家の竹の子出荷量が減っている。
もちろん、雨が少ないのも大きな要因だ。
毎年、4月の半ばごろで、いつも気温がさがり、雨が降らない週がある。
でもご安心。ひとたび雨がふり、気温があがれば、トンでもないほど、竹の子がでる。
これからくる「盛り」の時期へ竹の子も準備段階に入り、
今は束の間の休憩をとっているのだ。
そめいよしのが散り始め、
八重桜が咲き始めた。
「いにしえの奈良の桜の八重桜 京(今日)九重に匂いぬるかな。」
(伊勢の大輔)
八重の花をみると、この歌をいつも思い出す。
この歌は宮中に上がった若き才女、伊勢の大輔のデビュー作である。
私にとっては竹の子の盛りを告げる歌。
彼女に返歌がかなえば、
「まほろばの明日香の花が舞いぬれば 京(今日)竹の子も御出でけんかな 」とあわせたい。
莞鳴