京都 西山の竹の子の良さの理由
2014年 04月 20日
京都の竹の子は私がいわなくても大正時代のころから良質なものとして全国的に有名です。
そして、さまざな点から他の産地と比べその品質は優れています。
まさに メイド イン 京都(MADE IN KYOTO)です。
そのかげには 農家の方々のさまざま努力とこだわりがあります。
いままで、土入れや竹の子堀りについて書いてきましたが、
もうひとつ農家の方が大事にしていることがあります。
それは 竹の子の選別です。
出荷時に良い竹の子を瞬時に選別する目利きです。
同じ生産者の竹の子でも様々なものがあります。
それを 質とサイズに分けて選別、販売します。
もちろん 中堀りとよばれる傷物は商品価値がないとみなされ、出荷されません。
自分の誇りにかけた選別を農家自らがされるのです。
だから妥協を許さないのです。
その選別と出荷は昨日今日でなく先祖代々から受け継がれた目利きでされるのです。
たけのこが良いか悪いかは竹林農家の方は子供のころから見て知っています。
竹の子に関する目利きも味覚も英才教育をうけているのです。
だから、ここ西山(旧 乙訓地域)の竹の子はブランドなのだと思います。
ブランドには絶えずそれを守り育む努力とプライドが内在するものだからです。これこそ文化と伝統 だと私は思います。
皆様にはぜひ、この地で 本物のブランド物の竹の子を味わわれることを強くおすすめします。
ブランドとは何も欧米だけの専売特許ではありません。
日出るところの京都ブランド、たけのこ がこの地にはあります。
誇れるものが日本にはいかにたくさんあるか、みなさんも隠れた遺産探しの旅にでてみてください。
合掌
自称 たけのこ大使 莞鳴