長寿の秘訣は その土地にあり!!
2015年 03月 18日
先日 京都・洛西の竹林公園の渡邊さんから観測史上、長寿の竹の子が自生しているとの報告を受け、
とりも直さず駆けつけました。
昭和57年の春にでた自生の竹とのこと。
今年で33歳になるそうです。
色は黒っぽいですが、上部に青々とした笹がみれます。
ふつう竹はもって10年ほどで枯れてしまいます。
それは地下茎自身が10年ほどで枯れるからです。
ですので、この竹は通常の竹の寿命の3倍以上長い生きしているのです。
これは 観測史上もっとも長寿だと認定されたわけです。
竹の平均的な寿命を知らない一般の方にはこの凄さはぴんとこないでしょうが、
これは何を意味しているのかというと、この竹林の自生している地域である京都の西山山系の土壌や環境は竹(ここでは孟宗竹)にとってもあっている好条件の場所であるという証。
名実ともに京都の竹や竹の子がいいのはその土地の良さに関係していることが証明されたのです。
もっとも これは 観測史上なので ほかに 自生の竹林でこの竹より長生きしていることもあると思います。
もしかしたら、このすぐそばにこの長寿の竹とりもっと長生きな竹があるかもしれません。
事実、この竹の周辺の竹が最近、切られた形跡があるのです。
それも政治家のひとことで!!
このエリアは故上田弘一郎先生が自生の竹林の観測のために人間の手を入れないエリアとして意図的に残された竹林なのですが、
ある政治家のかたが「ここの竹林は手入れしていなようで、とても景観がわるいな。」とこぼされたそうです。
それを聴いた役人の方が何本か竹を切らせたそうです。
切った方も命じた方も「景観がわるい」とこぼされた政治家の方も決っして悪くないのです。
イノセント=無罪ですが、みなさん 竹林のことやその研究をあまり理解されていないのが残念です。
イノセントなみなさんの実名はここではあげませんが、景観ばかりを重視して、中身や研究をおろそかにする傾向はこの京都の政治家の方や権ある方は多いように思います。
見ためばかりの観光では海外の方にすぐに飽きられるでしょう。
竹や自然の目線で生涯を研究に捧げれたれ 故 上田弘一郎先生 に対して、お詫びされることを強く薦めます。
そして、この竹と竹の観察をされた研究家を海外の方にぜひ、知ってもらいたいものです。
合掌
たけのこ大使(自称) 莞鳴