前回はたけのこ畑にお礼肥えを蒔く作業の話。
地面に向けた愛情です。
今回は竹林農家独特の「しんどめ」作業を紹介します。
ちょうど5月下旬から末ごろ。
成長した若竹君の先端をゆすって折る作業だ。
なんか竹にしてはかわいそうな作業。
ゆすられ、折られるわけです。
人間で残酷と思われるかもしれませんが、
実はこれは竹林農家の愛情なんです。
竹はあまり伸びると風にあおられやすくなります。
強い風が吹くとゆすられ根元あたりに強い負荷がかり、
竹やぶちもとを痛めることになります。それで、ある程度の高さで止めてしまい、
風の抵抗をあまり受けないようにするのだそうです。
また、笹の量もへり、程よく日があたり、次のたけのこを出やすくする効果もあるそうです。
農家の方は代々これを欠かさず、しんとめをマメにされるのです。
ちなみにこの時期でないと若竹のシンが強くなり、ゆすってもおれなくなります。
たけのこ堀りが終わっても竹林農家は絶えず、たけのこ畑にでむき、若竹の成長を見に来るのです。
たけのこLOVEがあるからこそ、代々、京都のたけのこは美味しいのです。
自然と人の愛情が育む結晶があのたけのこの味を生み出すのですね。
これぞ 文化=LOVE ですね。
たけのこLOVE 万歳!!